チェンライ日本人会「会報」2023年4月号
2023年4月号会報の要約音声
【要約・音声】日本人会・2023年4月号会報と要約
1,新役員ご挨拶 – 会長 巽谷眞治
およそ40年前にタイへ来て以来、数々の経験を経て現在に至ります。初めてチェンライに来たのは、友人の葬儀で急遽訪れたときで、その後の訪問は、破産を経験し、日本の家族と縁を切った後、現在の妻に助けられてチェンライの家に来たときでした。
その当時、チェンライは大型スーパーもなく、大きな雑貨屋と古い市場があるだけの地域でした。しかし、現在では大型のショッピングセンターが出来、日本食品店も存在するなど、大変な変化を遂げています。
私自身は、その後バンコクで仕事をすることになり、チェンライには年に数回帰る程度でした。しかし、心は常にチェンライにあり、日本人会に参加したいと願っていました。その願いは、5年前に須藤会長の下で実現しました。
今回、新たに会長職を受けるきっかけは、退会された方からの一言でした。「もし、あなたが会長になるなら、また会に入ってもいい」という言葉に、何かできることはないかと考えるようになりました。
海外生活は全てが自己責任です。私は日本人会がそのような状況の中で、安全に安心して毎日を送るための支援をする組織であると考えています。今期は新型コロナウイルスも終息に向かいつつあり、地域内の絆を深め、助け合うことができる会にしていきたいと思っています。
73歳となった今でも、まだまだ学ぶことが多いです。皆様のご意見、ご指導、ご鞭撻をお待ちしております。これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2,副会長挨拶 – 菅原博美
皆様におかれましてはいつもお世話になっております、菅原と申します。私は過去3年間、チェンライ日本人会の副会長として活動してまいりました。
当会の目標は、在チェンライの日本人の皆様のコミュニティ形成を支援し、生活の質を向上させることです。私たちは様々なイベントや活動を通じて、皆様が交流し、情報や知識を共有できる場を提供しています。また、日本人だけでなく地元の人々との交流を深め、相互理解を進めることも重視しています。
私自身、日本人会での活動を通じて多くの出会いがあり、チェンライでの生活がより豊かなものになっていると感じています。他県の日本人会とも積極的に交流を持ち、情報やアイデアを共有しながら、より良い活動を行っていきたいと考えています。
これからも、チェンライ日本人会の一員として、在チェンライの日本人の皆様がより充実した生活を送れるように努力してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
3,「コラム」老害について
「老害」は、企業や政党などで中心人物が高齢化しても実権を握りつづけ、若返りが行われていない状態を指す言葉です。また、一部では、周囲に迷惑を及ぼしたり、周囲を不愉快にさせる高齢者自体を指す場合もあります。このように呼ばれる理由は、何かと周囲に害を与えるからです。
私はチェンライに10年以上住んでいますが、老害と批難されたことはありません。老害は組織の中で発生するものですが、私は組織というものにはまず属していません。日本人会は組織と言えるかもしれませんが、会員の平均年齢が70歳を越えているのですから、老害と言うなら全員が老害です。
その一方で、老害(高齢者)は身を引いて、実権を若い世代に譲るべきだ、という声もあります。日本人会には60歳以下の若い会員もいますが、数が少ないですし、実権を譲られても困るので小さくなっています。
私たちは外国人としてタイで生活していますから、周囲に迷惑をかけたり、不愉快な思いをさせたりすることがないように自重しています。だから、「あの日本老人は老害だ」と言われてはいないと思います。また、タイは親日国であるし、先人の築き上げた日本ブランドもあるため、敬意を持って扱われている面さえあります。
よって、チェンライの老人は老害と無関係に暮らしている、と言えるでしょう。
4,教育と開発のためのアブ・アリ プロジェクト
「村落教育と開発のためのアブ・アリプロジェクト(ABL)」は、タイ北部の山岳国境地域に住む山岳民族の人々の自立を目指した地域密着型のNGOです。この地域の人々は、それぞれ独自の文化や伝統を持ちながら生活していますが、貨幣経済や外来文化の流入により、その生活は大きく変化しています。特に問題となっているのが、IDカードの習得率の低さで、これがないことで山岳民族は無国籍状態となり、日常生活全般、特に教育や雇用において、低地タイ民族と比べて圧倒的に不利な状況に置かれています。
ABLは自らも山岳民族(アカ族)であるアリヤを代表に、1996年に活動を開始しました。その活動は主に以下の4つの柱から成り立っています。
- 村落教育(寄宿舎「スーファン:夢の家」の運営)
- 伝統文化の保存と異文化交流
- 環境保全(棚田づくりの奨励、森林保全活動、有機農業)
- 手仕事を活用した副収入源の確保(手織りや刺繍、草木染等の技術向上)
ABLは地域のニーズを把握し、その時々の現状に合わせた柔軟な活動を行っています。山岳民族の子どもや青年たちとともに、村の将来を見据え、確かな知識と経験を持つリーダーを育成することで、コミュニティーの未来を切り開いていきます。このプロジェクトに興味を持たれた方や、ご意見、ご質問がある方は、ABLまでご連絡ください。日本語での対応も可能です。
(日本語可)
アリヤ・ラッタナウィチャイクン(ABL 代表)
341 Moo1, Ban Noangdan, Soi 11, T. Robwiang, A. Muang, Chiang Rai 57000 Thailand
電話; 081 - 020 - 0377 E-mail: ariyacmcr@gmail.com ライン: abuali2512
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