チェンライ日本人会「会報」2021年10月号

2021年10月号会報の要約音声

【要約・音声】日本人会・2021年10月号会報と要約

【要約・音声】日本人会・2021年10月号会報と要約

1,タイのワクチン接種進まず、一方で経済回復を図るための規制緩和も検討

新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響が深刻化する中、アメリカでは全体の60%が2回目の接種を終え、日本でも10月上旬には特に若者を対象にワクチン接種を加速化する予定となっているが、一方でタイではワクチンの供給が進まず、ワクチン接種率は30%台に留まっている。政府関係者の中には9月後半には状況が落ち着くだろうとの楽観的な思惑がある一方、現在出されている規制を緩和して経済を回し、消費の回復を図る考えもある。チェンライ日本人会では、昨年に続き今年も総会を開催する予定で、10月に開催することが決まったが、新型コロナウイルスの感染拡大が続くため、会員皆様の安全と安心を守るために万全を期して開催されることになる。

2,人生の終わりについて考える

今年の1月に井上康博さん、9月に渡辺堯さん、同9月に井上和夫さんが亡くなられました。お三方とも『悪性腫瘍』でした。100歳以上の長寿者が8万6000人いる(日本国内で内88%が女性)時代ですが、70歳代と未だ若く元気だったのに、非常に残念なことで心からご冥福をお祈り申し上げます。あらゆる生物はいつかは必ず死んでしまいます。そして人間の生命は平均すると70~90年ぐらいと言われています。

科学的には、人間の細胞はいつも新しい細胞と古い細胞が入れ替わっていて、これを何度も繰り返していると、同じ細胞を作るときに悪い細胞が出来て、体のいろいろな部分の働きを悪くする(老化現象)、そして最後に死んでいくと言われ、永遠に生きられる人はいないのです。

会員のお三方は、タイの病院でずうっと治療されていましたが、治療の甲斐も無く急変して逝去されてしまいました。在留邦人の場合、重い病気になった場合の治療の選択肢として、タイの病院で治療するか、日本へ帰って健康保険で診てもらうか、双方の医療レベルや言葉、治療費、要介護、日本への移動などをいろいろ考え最終的に決断しなければなりませんが、大変に迷うところです。特に、新型コロナ感染禍においては、日本へ行くべきかどうか、ご本人初めご家族の方も大変迷われたのではないかと存じます。

3,「ちょっとデープな北タイ情報誌」『ちゃ~お』が終刊して

新型コロナウイルスの影響でタイを訪れる観光客が減少したことに加え、日本企業からの資金援助の減少などが理由で、北タイ情報誌の『ちゃ~お』が2020年3月をもって終刊となった。『ちゃ~お』は、2003年から毎月2回発行され、日本人旅行者や長期滞在者に愛読されていた。日本の新聞や雑誌が手に入りにくい中、在住日本人にとっては脳の栄養剤のような存在で、日本人会会報と一緒に送られてくるのが楽しみだった。終刊となったため、過去のバックナンバーを大事に保管していた愛読者が改めて当時の記事を読み返し、昔を思い出している。『ちゃ~お』は、タイの北部観光情報を中心に、グルメ、日本人向け不動産情報、地元の文化や風習など、様々な情報が掲載されていた。復刊を望む声も多いが、現在の状況では難しいとのことだ。

4,敬老の日に80歳以上の方々を訪問しました

日本では、敬老の日が多年にわたり社会に根付き、長寿を祝う祝日として定着しています。この日は、兵庫県のある村の村長が「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」という趣旨から始めたとされています。当初は9月15日でしたが、2001年に祝日法が改正され、2003年からは9月の第3月曜日となりました。

今回、チェンライ日本人会では80歳以上の方々10名のご自宅を訪問し、更なる健康と長寿を願いました。ただし、清水会員、本地会員、宮崎会員、古守会員宅には訪問できなかったため、後日粗品を郵送することとしました。敬老の日は、日本社会において、長寿を迎えた方々を敬愛し、感謝する大切な行事であると考えられています。

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Posted by mjflash